Mitoro's page - Acecombat Fan Site -

Acecombat BBS / 小説
BACK

ACオリジナルストーリー 指摘スレッド

前スレッド No.97
38 ↑松 ◇qti2mtAx3Z 2006/01/21 Sat 22:59:55
作っておきました。
今後、指摘などの小言はここに書きます。
執筆者の方々も何か疑問点があった場合、ここに書き込んでいただければ。
今までは僕ばかり指摘をしていましたが、皆さんのご協力をお願いします。


というCielさんのコピペです
39 スラマー 2006/02/24 Fri 13:55:17
ゼネラル・マーシュさんの執筆した「ENDURING FIGHTERS」を読みました。文章や物語等に関する批評はほかのみなさんが既に書いていらっしゃいますが、指摘に関しては、↑松さんがいくつか挙げているだけですので、追加させていただきます。

まず冒頭で、ISAFの艦隊をエルジア航空部隊が攻撃するシーンがあります。現代の駆逐艦(少なくともベトナムやフォークランド以降)は、艦対空ミサイルの搭載が常識となっています。西側の艦船では「個艦防空ミサイル」と呼ばれる射程数十キロのミサイルを装備しています。同時に多数の敵機に対処することはできませんが、ある程度の数なら対処できます。なので、航空部隊やミサイルに対してファランクスしか使わない、ということはないです。

次に攻撃してくるエルジア機ですが、
Su25は地上支援機で、対艦攻撃機ではありません。洋上で敵艦隊を攻撃するには、長距離対艦ミサイルとレーダーの装備が必須ですが、Su25にはどちらもありません。東側の機体ならSu24フェンサーや、フルクラム、フランカー辺りが妥当だと思います。
次にB52です。この機体は「デカくてノロい」爆撃機ですので、制空権がとれているところへの出動が大前提です。そして爆撃機が艦船を攻撃する場合、遠距離からレーダーで探知して長距離対艦ミサイルを撃ち込むのが常識です。B52のG型は長距離対艦ミサイルの搭載が可能で、対艦攻撃を行うことができます。東側の機体ではTu16バジャー、Tu22Mバックファイアなどが本格的な対艦攻撃用の爆撃機で、冷戦中は米艦隊への攻撃訓練にいそしんでいました。

1982年のフォークランド紛争は、空対艦攻撃がクローズアップされた有名な戦争なので、資料等を読んでみることをおすすめします。
40 アフロ庚 2006/02/26 Sun 14:19:12
 現在書いている内容で色々と調べてみたのですが、必要な情報がわからず
皆様のお力を借りたいと思います。
 質問というのが潜水艦と駆逐艦のことで以下の2点なのですが…

・駆逐艦(もしくはイージス艦)のパッシブ・ソナーの最大有効距離はどのくらい
なのでしょうか?

・潜水艦が対艦ミサイルを発射する際の深度および、標的からの距離はどのくらいか?
また攻撃前に一度潜望鏡深度まで浮上することはあるのでしょうか?

 以上です。ソナーに関しては潜水艦の能力そのものに機密事項が多くて明らかに
なっていないので、大よそで構いません。
41 スラマー 2006/03/01 Wed 00:37:42
自分の専攻(?)は陸戦なので、きちんと回答できるかどうか自信がありませんが…

イージス艦というのは90年代にアメリカが開発した防空システムであるイージスシステムを搭載した艦船のことです。これに分類される艦船は世界に3つしかありません。アメリカのアーレイバーク級駆逐艦、タイコンデロガ級(バンカーヒルと呼ぶこともあります)巡洋艦、そして日本のこんごう級駆逐艦です。艦橋に八角形の板状レーダーが付いているのが特徴です。
従来の艦船は、飛来する敵航空機(あるいは対艦ミサイル)に対して、同時2目標対処しかできませんでしたが、イージス艦は同時20目標に対処できます。
イージス艦と従来の艦船の違いはその対空能力にあります。それ以外の対潜、対艦、対地攻撃能力は他の船とあまり変わりありません。

水上艦から潜水艦を攻撃するのに用いられるのは、有線誘導の短魚雷、対潜ロケットあるいは対潜ミサイルです。西側の艦船の場合、フリゲート艦から巡洋艦まで、アスロック対潜ミサイルが標準装備です。8発装填の箱型ランチャーから射出します。イージス艦の場合はVLSから射出します。

艦船の役割分担についても記しておきます。大ざっぱに言って、艦隊というのは、空母と巡洋艦の周囲を駆逐艦とフリゲート艦で囲む、というのが基本です。そして艦隊から半径1000キロの円内を、空母艦載機がカバーします。艦隊から半径100キロ以内の防空は巡洋艦の担当です。駆逐艦は必要に応じて防空を補佐します。フリゲート艦は艦隊に接近する敵潜水艦を撃破するのが任務です。駆逐艦がこれに参加することもあります。イージス艦はこの役割分担のうち、防空が担当です。対潜任務には小回りのきくフリゲートや、比較的小型の駆逐艦(アメリカで言うとスプルーアンス級)が割り当てられます。

水上艦VS潜水艦の戦いにおいて、索敵に主に使われるのはソナーです。これにはアクティヴとパッシヴがあります。
潜水艦映画などで「ピコーン、ピコーン」と音が出ているのがアクティヴ(通称ヤンキーサーチ)です。これは目標までの正確な距離と方位が出ますが、相手にもこちらの正確な位置がバレます。例えるならば、暗闇の中で懐中電灯を照らして相手を探すようなもので、これを使うのは稀です。
対するパッシヴは、簡単に言うと水中に集音マイクを向けて、艦船の発する音(キャヴィテーションと呼ばれるスクリュー音やエンジン音、乗員の出す雑多な音)を聞き取って相手の様子を探るものです。パッシヴソナーは、潜水艦や水上艦の艦首に取り付けられているほか、曳航ソナーというものもあります(たいていの艦には装備されている)。
ただし!高校の物理の教科書にも書いてあるとおり、水中での音の伝わり方は非常に複雑です。今回の投稿では省略しますが、ご要望があれば説明いたします。とりあえず、パッシヴソナーによる通常の探知は最大で30km程度のようです(潜水艦、水上艦ともに)。イージス艦と普通の駆逐艦の間に、対潜能力の差が無いことは前述のとおりです。ソナーマンと呼ばれる下士官(東側では士官)が耳を澄まし、スクリュー音から艦の種類(これで敵味方の判断をする)と速さを割り出します。しかし、パッシヴソナーでは距離が測定できないため、自分の位置を変えながら三角法で距離を割り出します。相手も動いているとややこしいですが、そこはコンピューターが計算してくれます。
さて、目標の方位、種類、距離が出たところで攻撃に移ります。潜望鏡を使うことはかなり稀です。肉眼やレーダーで発見される恐れがあるからです。しかし潜望鏡を上げるとESM(敵のレーダーを傍受する)によって目標に関するさらなるデータを得ることができます。
米海軍で現在使用されているのはADCAP(アドキャップ、能力向上の略)と呼ばれるMk48の改良型で、射程は20マイルと言われていますから、普通に探知した目標は即座に攻撃できます。これは有線誘導で発射され、頃合を見計らってワイヤーを切断します。弾頭にはアクティヴ/パッシヴ切り替え式のソナーが付いており、「ミニ潜水艦」として機能します。
潜水艦に搭載している兵装として、ハープーン対艦ミサイル(UGM-84)とトマホーク対艦ミサイル(UGM-109B)があります。これらの射程はそれぞれ100キロと400キロですが、この距離で敵を探知できることは稀です。
攻撃時の深度ですが、これは水温によって決めます。
42 スラマー 2006/03/04 Sat 11:16:30
アフロ庚様へ
上のレスが長すぎるので質問の回答に絞ったものを書いておきます。

・駆逐艦(もしくはイージス艦)のパッシブ・ソナーの最大有効距離はどのくらい
なのでしょうか?
↑普通の条件だと、最大で20マイル程度です。

・潜水艦が対艦ミサイルを発射する際の深度および、標的からの距離はどのくらいか?
また攻撃前に一度潜望鏡深度まで浮上することはあるのでしょうか?
↑深度は水温次第です。距離は、対艦ミサイル攻撃の場合、目標を探知できる可能な限り遠くからです。潜望鏡は殆ど使いません。
43 スラマー 2006/03/04 Sat 11:49:49
ENDURING FIGHTERSへの指摘その2です。

「100万バレルの生命線」から「無敵艦隊封殺」までの間にレイピア隊はF16からF15Eへの機種変更を行っていますが、AC04ゲーム内での経過時間は3日だけです。3日間でその機種を乗りこなすことができるでしょうか?以前使ったことがあるなら問題はないかもしれませんが。

「曹長」や「伍長」のパイロットが多いですが、基本的にどこの軍隊でも、固定翼機の操縦は士官(少尉以上)がやることになっています。例外的にアメリカ陸軍の回転翼機の操縦は下士官である准尉でも可能です。恐らくAC5の「グリム二等空士(いわゆる二等兵)」の影響だと思いますが…パラレルワールドだから関係ない、ISAFでは下士官もパイロットになれる!という設定であったならば、その時は謝ります。

それから、戦闘機についているのは「機関銃(機銃)Machine gun」ではなく「機関砲Cannon/Gun」です。エースコンバットでは「機銃」という用語が使われていますが、現代の戦闘機に搭載されているのはどれも大口径(少なくとも20ミリ以上)なので、機関砲が正しい呼び方です。一般的には12.7ミリ(50口径)が「銃」と「砲」の境界になるようです。

無誘導爆弾は、エースコンバットでの命中率はほぼ100%ですが、現実は全然違います。まず「無誘導爆弾」という名称そのものが誤りです。正しくは「汎用爆弾」(General Purpose Bombで、「普通爆弾」や「通常爆弾」とも訳される)です。この手の爆弾は「アホ爆弾」(Dumb Bmob)と呼ばれることからも明らかなように、全然当たりません。低空から投下すると若干当たるようになりますが、その場合自分が巻き添えを喰うことになります。急降下爆撃が一番よく当たりますが、それでも、「狙ったところから半径50メートルの円内に落ちる可能性が50%」(CEP150フィート)が限界です。統計では航空機格納庫をひとつ破壊するのに300発が必要だそうです。
よって現代戦で使用されるのは誘導爆弾が主流です。現にリビア、コソボ、アフガン、イラク等では、映像資料の殆どが誘導爆弾です(情報統制だ、という見方もできますが)。誘導爆弾は「最初に狙ったところから、なるべく近いところに落ちる」もので、エースコンバットでいうところの「無誘導爆弾」がこれに当たります。

※ちなみにエースコンバットに登場する「勝手に目標にロックオンする誘導爆弾」は、航空自衛隊が保有する「赤外線誘導爆弾」だけで、これは対艦攻撃用です。
44 あいすまん 2006/03/04 Sat 12:54:57
スラマーさん、スゲェー!!
45 ゼネラル・マーシュ 2006/03/04 Sat 19:00:19
>スラマー様

あいすまん様の真似ですが、「スゲェー」です。
まるで専門家の方みたいです。

機関砲と機関銃ですが、20ミリが機関銃。30ミリが機関砲だと思っていました。
巡洋艦と駆逐艦を分別するような感覚で・・・

「軍曹や伍長が多い」
この件については初めて知りました。少尉以上が常識なのですね。
5の冒頭、サンド島の新人達が何故最初から「少尉」だったかが今分かりました。

「3日間で乗り換え」
よく考えると、短期間で別の機種を乗りこなすのはおかしい。反省材料です・・・

「爆弾について」
誘導爆弾はロックした目標に自ら向かって行く半分ほどミサイルのような代物だとばかり・・・
爆弾と対地ミサイル。 使い分ける際に特別な理由などがあるのでしょうか?
46 アフロ庚 2006/03/04 Sat 19:11:16
>スラマーさん
 艦船に関しては丸っきり知識無しだったので、詳細な情報を本当に
ありがとうございます!
 特にパッシブ・ソナーに関しては数キロ程度の距離かと思っていましたが、
まさか30キロ先まで探知可能とは思いもしませんでした…。あとCBVGにおいての
各役割についても補足ありがとうございます。イージス艦にほとんどの役割を
持っていかれているかと思えば、駆逐艦もがんばっているんですね(笑。
 とりあえずこれで何とか書き上げられると思いますので、もうしばらくお待ち下さい。
47 サージェント 2006/03/04 Sat 19:41:59
細かい指摘ですが、「フリゲート艦」と言う記述は間違いですのでご注意して下さい。
「フリゲート艦」と書いた場合、意味合いとして「艦艦」と言う意味になってしまう為、正しくは「フリゲート」「フリゲイト」となります。
明治期の話になりますが、当時の軍艦の艦種名を邦訳する際、海軍で採用されなかったfrigate(フリゲート)について適当な訳語が付けられませんでした。
以後も適当な訳語が作成されておりませんので、現在も「フリゲート」とそのまま軍艦の種別として使われております。
似た様なものとして「コルベット」と言う艦種もありますが、これに「艦」を付けるのも間違いです。
48 スラマー 2006/03/06 Mon 00:21:26
「掲示板で特定の個人に向けた内容は慎むべきだ」等の指摘があるかと内心不安でしたが、前向きな反応をありがとうございます。自分の知識は大したことありません。こちらのサイトには博識な方が多数いらっしゃいます。

まず訂正…「アホ爆弾」のスペルはDumb Bombです。ちなみに日本語の書籍の多くは「通常爆弾」などと意訳するので「アホ爆弾」という単語が登場することが稀です。

>「フリゲート艦」と書いた場合、意味合いとして「艦艦」と言う意味になってしまう為、正しくは「フリゲート」「フリゲイト」となります。
知りませんでした!ご指摘ありがとうございます。今まで「フリゲート艦」「コルベット艦」と平気で言っていたのが恥ずかしいです。たまに「アムラームミサイル」「ハームミサイル」とか書いてある本がありますが、あれと同様なのですね…

>アフロ庚様
読みづらい長文で申し訳ありませんでした。執筆頑張って下さい。期待しています。

>サンド島の新人達が何故最初から「少尉」だったかが今分かりました
確かに、知らないと「なぜひよっこが将校様?」と戸惑いますね。

>使い分ける際に特別な理由などがあるのでしょうか?
そこは勉強中です(おいおい…)
一概には言えませんが、スタンドオフ(遠距離から攻撃すること)の必要性の有無、目標の堅さ(アパートか掩蔽壕か)、目標の種類(滑走路か艦船か)、天候(レーザー誘導爆弾は視界不良時に使えない等)、任務の種類(近接航空支援か航空阻止か)などで判断します。あと現実の戦争には「テントひとつにトマホーク撃つのはもったいない」というようなコスト問題などもあります。
49 -
50 スラマー 2006/03/23 Thu 00:41:31
アフロ庚さんのAceCombat5 -Untold StoryV-を読みました。いい役なのに出番が少ないアンダーセン艦長を掘り下げるというテーマ自体も良いですが、作品の内容も素晴らしかったです。前作もそうでしたが、話の流れがとても自然で、本編と照らし合わせて考えても全く違和感がないところは脱帽ものです。

という訳で(?)指摘です。重箱の隅をつつくようなものですが…

まず、ディーゼル潜水艦(以下SSKと表記)は外洋に出てきません。SSKは一日に最低一度は浮上して吸気およびバッテリーの充電が必要です。そんな姿を晒しながら航海するのは事実上不可能です。よって、SSKは沿岸防衛にしか使わないというのが大抵の海軍で常識となっています。特に旧ソ連/ロシアはその傾向が強く、キロはロシアによって沿岸防衛用に建造されています。

次に、ソナーで「潜水艦のエンジン音」を探知しています。しかしSSKは
[@浮上して吸気しながらディーゼルエンジンを回してバッテリーを充電]

[A潜航したらエンジンを切ってバッテリーのみで航行]

[Bバッテリーか空気が尽きたら浮上して…(@に戻る)]
というプロセスを繰り返して行動します。これは第二次大戦当時と大差ありません。このことからSSKは「過去の遺物」「骨董品」うんぬんと呼ばれるわけです。
つまり、攻撃位置に向かうキロ級がエンジンを回しているというのは通常では考えられません。SSKはエンジンを回していると途方もなくうるさいので、確実に探知できます。
ちなみにこのことから通常動力潜水艦は「ディーゼル・電気併用潜水艦」(意訳)と呼ばれます。
SSKの利点はAの状態では大抵の原潜より圧倒的に静かなことで、キロは(アフロ庚さんがお書きになったように)この点が非常に優れています。

また、ユークトバニア駆逐艦が「潜水艦からのIFFなし」と言っていますが、単独隠密行動が前提の潜水艦は浮上時でも電波を発しません(味方との通信は例外)。敵味方識別は以前書いたように、スクリュー音から判別します。
つまりこの状況では
「『意図不明のユークトバニア潜水艦』が艦隊陣形に入り込んでいる。さてアンダーセン艦長、ユークの右派と断定してただちに撃沈しますか?それとも亡命する可能性もあるので、こちらが撃沈される危険を冒して様子を見ますか?それとも浮上勧告?」
となります。

それから、キロは魚雷発射菅のみ装備で、対艦ミサイルは使用できません。

ちなみに(宣伝?)、以前投稿して不発に終わった拙作を、小説としてではなく純粋に潜水艦戦の資料として読むと良い…かも…(その辺りが狙いでもあったので)
51 サージェント 2006/03/25 Sat 12:18:54
私も重箱の隅を突くようなものですが、アフロ庚さんの3弾目の投稿小説に対する指摘をしたいと思います。

投稿2番目にあります
「毎日1万食以上の食事を乗組員に提供していたコック達は破裂したガス管に引火した炎によって焼け死んだ。」
との記述ですが、艦内での調理には可燃ガスは使いません。
この理由は、艦内には燃料・弾薬だけではなく、糧食や事務用品(各種書類)、応急工作(ダメージ・コントロール、略してダメコン)用の木材、ペンキ、乗員の寝具や衣類等の可燃物が多数存在しており、火災の危険性が常に付き纏う為です。
通常、調理には火災の危険性が付き纏うものでありますが、その危険性を下げる為に艦内での調理は電気と蒸気を使用しています。

この理由を踏まえて書き直したとしますと、
「毎日1万食以上の食事を乗組員に提供していたコック達は、衝撃で破裂した蒸気管から溢れ出した高圧蒸気によって蒸し殺された。」
となると思います。

以上、細かい指摘ですが、指摘は指摘としてご了承下さい。
52 アフロ庚 2006/03/26 Sun 00:28:39
>スラマーさん
作品へのご指摘ありがとうございます。
誰にも気付かれずに接近できる潜水艦ということでキロ潜水艦を敵役に選んだのですが、まさか沿岸防衛用の潜水艦とは思いもしませんでした。潜水航行なら400海里程度ですが、シュノーケル航行なら6000海里まで航行可能とありその他の点を調べず、安易に使ったのは反省すべき点ですね。
あとIFFの指摘もありがとうございます。ただの演出で書いて終わらせるだけでなく、実際に潜水艦がどのような方法でそれをやっているか、もっと調べるべきだっだと感じています。
これを書き終えましたら、早速、スラマーさんの作品を熟読させていただきます!

>サージェントさん
貴重なご指摘ありがとうございます。
艦内での調理が危険を避ける為に電気と蒸気を使用している点は、自分にとってかなり意外でした。たぶん、調理=ガスという先入観があった為なのですが、ちゃんと調べればよかった事を省いたのは皆さんに作品を見せる立場として、これは反省すべき点だと思います。
次回作を書くに当たっては、“多分、こうなのだろう”という不明点は、掲示板を利用するなりで、確証を取ってからにします。本当にありがとうございます!
53 HIROKI 2006/04/01 Sat 13:27:00
>ゼネラル・マーシュさん
『RESURRECTION OF RAZGRIZ』を読んでのことなのですが、
F-14の航続距離は結構長いです。
長距離侵攻と制空権確保を目的としたF-15に比べれば短いですが、長時間滞空しての艦隊防衛を目的に作られていますので。

また、Su-27に空母での運用能力ってありましたっけ?
確か艦載機型のフランカーの形番はSu-33だったような・・・。

多少誤字なども目に付きましたが、全体を通したストーリーは面白いと思います。
54 ゼネラル・マーシュ 2006/04/01 Sat 21:50:41
>トムキャット
艦載機=航続距離が短いというイメージが・・・(汗

>フランカー
混迷の海(本編)では敵機として登場していたので、空母による運用が出来ると思っていましたが・・・Su−33・・・フランカーは何種類あるのでしょうか?

指摘感謝です。
55 スラマー 2006/04/02 Sun 18:17:37
>トムキャットの航続距離
米海軍の艦載機として、F14とF/A18を例にとると、F18は航続距離そのものがF14より短いです。さらに、F18に増加燃料タンクを装着しようとした場合、兵装を減らして装着する必要があります。F14の場合、兵装搭載用パイロンとは無関係にタンクを2本搭載することができます。
例えばMk84 2000ポンド爆弾(1トン爆弾)を4発搭載した場合、F14ならタンク2本が搭載できますが、F18は1本しかタンクを搭載できません。
これらの理由から、F14は「足の長い艦載機」として重宝されていました。

>フランカーのバリエーション
試作機などを含めるとかなりたくさんあります。(自分は一部しか知りません)
艦載型のフランカーに限って言えば、
Su-27K「フランカーD」が艦載型で、着艦時の操縦性を向上させるためのカナード(Su35のカナードとは用途が違う)を備え、主翼と水平尾翼に折畳機構がついています。のちにSu33という名称になりました。
※とある模型メーカーは「シーフランカー(海のフランカー)」という通称をつけています。これがロシア側の名称なのかNATOコードなのかは不明です。

サージェント氏の艦船に関する知識には感心するばかりです。
56 Arkbird 2006/04/03 Mon 00:30:54
突っ込みといいますかちょっと気になったのですが、
>ラーズグリーズの手により母艦を失ったニコライ達。更に空母の右舷を護っていた旗艦である巡洋艦シバリーまでもがラーズグリーズの餌食になった。
このニコライたちの母艦を守ってたのってウミェールイでは?
57 ゼネラル・マーシュ 2006/04/03 Mon 13:48:13
また間違えました・・・

確かにウミェールイですね。
「事態は混迷を極めている」とはいえ、自分が混乱してしまうとは・・・

修正できないのが痛いです。
58 サージェント 2006/04/22 Sat 21:30:45
ちょっとした豆知識として書き込みをします。

@「制空権」と言う語句
これは実の所、軍事用語ではありません。正しくは「航空優勢」を使いますのでご注意を。
この理由は、航空機は恒常的にその空域に留まることが出来ないと言うことに尽きます。
※「制海権」も最近では「海上優勢」と言っています。

A「司令」、「司令官」の違い
よく混在されているのですが、原則として佐官が部隊指揮官職等の地位にある場合は「司令」、将官の場合に「司令官」と呼びます。

>スラマーさん
私の知識は雑誌の「世界の艦船」や「軍事研究」、「歴史群像」等を定期的に読んでいるからに過ぎません。
私の方こそスラマーさんの書き込みには知らなかったことを色々と教えられております。
59 アフロ庚 2006/04/22 Sat 23:51:50
ようやく検定試験も終わり、新作にAC-zero-のSSを書き始めていますが、
話のネタにする部分でいくつか、不明点があり皆様のお力を借りたいと思います。

・約400キロ四方を監視下におけるawacsの支援は出撃する部隊全てに割り当てられるのか?スクランブルや保有機の数によっては割り当てらないこともあるのでしょうか?

・基地の管制塔では無線はすべて録音されているのでしょうか?それともそれらの記録は機のフライトレコーダのみなのでしょうか?

・戦闘機に搭載されている索敵レーダーの有効距離はどのくらいか?機種によって性能が様々とまちまちと思いますので、平均でどのくらいなのでしょうか?

・B2ステルス爆撃機の爆弾倉が開放されているとレーダーに検知されるか?

もしかしたら専門的なことかもしれませんが、よろしくお願いします。
60 スラマー 2006/04/23 Sun 11:26:06
>制空権
air superiority(航空優勢)という言葉の意訳ですね。
F22の登場と同時にair dominance(航空支配)という言葉が誕生し、「制空権」はどちらかと言うと後者に近い、と言われていますね。

自分は「世界の艦船」は殆ど読んでいなかったので、モグリ…?

>アフロ庚さん
・AWACSの支援
これは組織ごとに違うので、難しい問題ですね(おいおい)
例えば嘉手納基地の第18航空団は、F15を主体として、AWACS(などの支援機)を自前で保有しています。そのため、出撃時にはF15がAWACSを引き連れて行く、というような形になります。
自前でAWACSを持っていない場合、出撃後に他基地に所属する他部隊のAWACSと合流、支援を受けるという形になります。例えば三沢基地の第35戦闘航空団はF16を保有しているだけで、AWACSはありません。
アメリカ軍のようにAWACSを充分量保有している国は、いかなる出撃でもAWACSが随伴するのが当たり前ですが、保有機数が少ない場合、必ずしもAWACSの支援を受けられないということも起こるでしょう。

スクランブルの場合、AWACSは空中に居ませんので、GCI(地上要撃管制所)の誘導でインターセプトします。AWACSが居ればAWACSの管制を受けるに越したことはありません。

現代のアメリカの航空作戦において、AWACSの存在は「当たり前」かつ「必須」です。
また「AWACSの支援を受ける」という言い方をしますが、実際には「AWACSの管制下におかれる」ことになります。

・無線は録音
無線とレーダー映像は録音(録画)されます。AWACSや艦船においても同様です。

・レーダー
自身が搭載するミサイルの射程より多少長い程度です。
エースコンバットでは、自分の側面や背後の敵も確実に捕捉できますが、実際のレーダーは機軸から左右それぞれ15度程度しか索敵できないことに注意して下さい。
F15のように、AWACSとのデータリンクを有している機体ならば、AWACSが捕捉した目標を表示させることも可能です。

・ステルス機の爆弾庫
もちろん探知されます。ステルス機が「見えない」のは、ウェポンベイが閉じている時だけです。F22などのステルス戦闘機も同様です。
61 サージェント 2006/04/23 Sun 12:42:15
>「制空権」について
スラマーさん、補足を有難うございます。
先の書き込みの意図は軍事組織では実際に「制空権」と言う語を使わないと言うことです。
自衛隊でもこの語は使わずに「航空優勢」を使っています。
こう書くのも、ゲーム中の台詞で散見される「制空権」を軍人が使うことには違和感を覚えますもので、ご参考までにと書き込みをしました。
F−22で作られた「航空支配」の概念は確かに「制空権」に近いですね。
24時間態勢で空域を抑えておけるのであれば、その語句が定着するかもしれませんが、難しいのではないかと思います。
62 アフロ庚 2006/04/24 Mon 22:58:21
>スラマーさん
 素早いレスと細かいアドバイスありがとうございます。特に索敵レーダーは、ACの
ような全方位が当たり前といつの間にか思っており、危うく妙な表現をするところ
でした(汗。
 今のところ、進捗率は40%ぐらいで書き直す作業が大半ですが、個人的は不満な
出来だった前作より、いいものをお見せできるようがんばります。
63 スラマー 2006/04/25 Tue 17:52:41
エースコンバットで軍事知識を学んだ人に見られる傾向ですが…
空対空ミサイルの種別は、エースコンバットと実際では全く異なります。

・誘導方式による分類
IRH 赤外線追尾(フォックス2)
SARH セミアクティブレーダー誘導(フォックス1)
ARH アクティブレーダー誘導(フォックス3)

通常ミサイルとQAAMはIRH(F2の通常ミサイルのみ例外で、CCD画像追尾)
SAAMはSARH
XMAAとXLAAはARH
という区別になります。

通常ミサイルとQAAMは、エースコンバットではゲームの演出上、分けていますが、実際には明確な区分がありません。通常ミサイルとQAAMはどちらか一方を搭載し、基本的に混載はしません。
QAAMに属するミサイルを挙げてみると
AIM-9X(米)
ASRAAM(英)
XAAM-5(日)
パイソン(イスラエル)
R-73/AA-11アーチャー(露)
フランスのIR MICAはちょっと微妙です…

アメリカ機(F14以外)はXMAAに該当するAIM-120AMRAAM「スラマー」を搭載します。
タイフーンとラファールのミサイル(ミーティアとAR MICA)は実質XMAAです。

・実際の運用における区別
SRM 短射程ミサイル 通常ミサイルとQAAM
MRM 中射程ミサイル SAAMとXMAA
LRM 長射程ミサイル XLAA
コックピットの兵装選択にはこのように表示されます。

・無線上での区別(アメリカの場合)
レレレのイッポさんの小説のような、「XMAAが何発で、SAAMが何発…」という言い方はしません。無駄に長い無線は現場を混乱させますし、敵に傍受される可能性も考慮する必要があります。
Radar レーダー誘導
Heat 赤外線追尾
作戦中に「あと何発残ってる?」という問いにはこれで答えます。例えばXMAAが2発と通常ミサイル4発が残っている場合は
Two Radar, Four Heat.
と報告します。

>サージェントさん
エースコンバットの言葉遣いは日本語・英語共に不満が残りますね。
64 レレレのイッポ 2006/04/25 Tue 18:26:26
なるほど・・・。
ミサイルの件は随分悩んだんですが、結局この形にしました。
スラマー殿、参考にさせていただきます。
有り難うございました。
65 スラマー 2006/04/25 Tue 19:56:47
あと、ついでにいくつか…

・コブラ機動の条件は「カナードと推力偏向ノズル」ではありません。例えばF/A-18E/Fスーパーホーネットなども「急激な機首上げ姿勢のままの水平飛行」を行うことができます。

・F-20Aに搭載できるのはAIM-9とAIM-7で、AIM-120AMRAAMは搭載できません。
…というより、搭載できませんでした。F-20の試作当時はAMRAAMが存在していなかったためです。しかし、仮に実戦配備されて、相応の改修を受けていれば、AMRAAMを搭載することも可能かもしれません。

・ミサイルの選択、使用に関する描写に違和感があります。
恐らく、射程をエースコンバットのゲーム内設定を基準にしているのが原因と思われます。
一概には言えませんが、SRMは射程10マイル程度、LRMは100マイル以上です。
QAAMとXLAA、どっちを取る?というフレーズがありましたが、遠距離から対峙していた場合、勝負は一方的になります。
エースコンバットのように、中〜長射程のミサイルをかわしてドッグファイトにもつれ込む、ことはあまりありません。

・訓練弾について
「実戦用のミサイルから弾頭と推進剤を取り外して使用」という書き方がなされていますが、模擬ミサイルは最初から模擬用に製造されたもので、名称も異なります。

・機関砲について
最近、機関砲にペイント弾を装填して撃ち合うという話は全く聞きません。通常、ガンカメラのフィルムから撃墜判定を行います。また、M61というのは砲の名称で、使用される訓練弾の名称はM55と言います。この訓練弾は、弾頭から炸薬や弾芯を抜いたものですので、撃たれれば(実弾よりは若干被害が少ないが)損傷を与えます。何年か前に、航空自衛隊のF4が北海道で暴発させ、福祉施設に着弾させたのがコレです。あの時の被害状況を覚えていますか?あれが「訓練弾」の威力です。

続きスレッド

BACK